ドクターDの健康コラム 19
2017.01.27
入浴の話
寒い季節の温かいお風呂は気持ちいいですね。
しかし一方でこの時期のお風呂には気をつけるべきこともあります。
ついつい熱めのお風呂にじっくり長めにつかってしまうケースがあります。
発汗量も増えてしまいますし(中高年・シニアの方は脱水に注意)、
温まりすぎると入浴後身体が興奮し入眠の妨げになります。
お湯の温度は40℃までにするなど注意し、
就寝は入浴後2時間程度時間をあけた方が睡眠に適した体温になります。
また、食後すぐの入浴は消化不良を起こす可能性がありますので
食後の場合は少し時間をおいて入浴しましょう。
入浴剤もお好みでお試しください。
身体を温める有効成分の入った医薬部外品の入浴剤でじんわり温まりましょう。
お湯から立ち昇るよい香りと、白濁したお湯ならその見た目もあいまって
気持ちが安らぎます。
お風呂につかると浮力のおかげで筋肉を使わなくてすむことにより
リラックス効果もあるようです。
お湯の温度を40℃程度に設定すると同時に
脱衣室や浴室を暖めておくことで温度差を減らし、
急激な温度変化を和らげることができます。
心筋梗塞や脳梗塞などを起こす、いわゆるヒートショックを
防ぐことができます。
入浴中に失われた水分を補うためにも、
入浴前後で水分を飲むとよいといわれます。
このときに水やお茶よりもお勧めなのが経口補水飲料です。
次回は冬場の経口補水飲料についてです。
健康コラム執筆担当:中嶋大渡 博士(人間科学・早稲田大学)